現在、健康への注目は年々上がってきているように感じます。
人生100年時代とも言われていますが、現在の定年は65歳ですから、35年間もの時間が定年後にあるということになります。
しかし、この時に健康でなかった場合には、かなり苦しい人生になると思いませんか?
そうならないためにも、健康でいられる時間を延ばすことは非常に重要でしょう。
今回は、テレビでも話題の菊芋についてお話しします。
菊芋は、サプリなども多く販売されていますが、天然の菊芋を摂取する場合と比較して、どのように違うのでしょうか?
ドクターベジフルの「金の菊芋」と天然の菊芋を比較したいと思います。
サヤ
1.菊芋の基本情報
菊芋は、旬が11月ごろになります。
9月から10月ごろに菊に似た花を咲かせ、徐々に塊茎を地中に作ります。
菊芋は繁殖力が非常に高く、日本全国で採れますが、強すぎる繁殖力から要注意外来生物にも認定されているほどです。
注目されているのは、天然のインシュリンとして知られる「イヌリン」という成分になります。
インシュリンとは、私たちの体内で血糖値を下げてくれるものになりますが
体内で生成できる血糖値を下げる物質はインシュリンだけです。
対して、血糖値を上げる物質は多数あり、また米やパン・麺を主食とする私たちは、血糖値が上がりやすい食生活となっています。
だからこそこのイヌリンが注目されているのです。
菊芋は、生でも食することができ、シャキシャキとした食感です。
加熱することでも美味しく食べられるため、食材としての利用用途は非常に多いと考えられます。
皮は非常に薄いので、気になる汚れだけを落としてそのままでも食べることができます。
流水に当てながら金たわしでこすることで取れるくらいの皮ですので、皮を食べたくない人は下処理をするのが良いでしょう。
2.おすすめ菊芋レシピ
ここでは、菊芋を使った非常に簡単なレシピを紹介します。
生の菊芋の食感を活かすために、サラダにするレシピになります。
菊芋:5~6個
シーチキン:1缶
コーンの缶詰:1缶
マヨネーズ:適量
塩コショウ:適量
作り方は、千切りにした菊芋を水にさらした後に水を切り、シーチキンとコーンを敢えて味付けをするだけです。
非常に簡単で、調理の手間もかかりませんので、非常にお勧めです。
また、シャキシャキとした食感を残しつつ、多めのオリーブオイルで焼き揚げると、非常においしい炒め物ができます。
3.菊芋の栄養価
菊芋の栄養価は、下記のようになっています。(100gあたり)
エネルギー:35kcal
タンパク質:1.9g
脂質:0.2g
炭水化物:15.1g
灰分:1.6g
食物繊維:2.0g
ビタミンK:0.1mg
ビタミンB1:0.07mg
ビタミンB2:0.05mg
ナイアシン:1.7mg
ビタミンB6:0.05mg
葉酸:7μg
パントテン酸:0.41mg
ビタミンC:12mg
ナイアシン:2mg
カリウム:630mg
カルシウム:13mg
マグネシウム:13mg
リン:55mg
鉄:0.2mg
五訂日本食品標準成分表より
特に注目したいのは、「芋」とついているものの、芋類とは違って、カロリーが低いことです。
イヌリンという非常に注目されている成分が入っているとは言っても、カロリーが高ければ、気にして食べられない人もいるでしょうが、その心配はないようです。
カリウムには、摂取しすぎた塩分を排出してくれる効果もあり、塩分摂取量の多い人は意識して摂取するべき成分になります。
4.サプリとの比較
注目の成分のイヌリンは、生の菊芋の場合、15%程度含まれているようです。
今回比較する金の菊芋は、
1日あたり摂取目安量:7粒(イヌリン含有量750mg)
という表示がされています。
つまり、生の菊芋であれば、5g程度摂取することでサプリで1日に取るべきイヌリンは摂取できるという計算になります。
しかし、サプリメントと違って、生の食材は色々な成分が含まれていますし、吸収できる割合も変わってきます。
また、栄養素というのは、一回にまとめて取っても意味がないので、少量であっても毎日食べることが重要になります。
ですので、生の菊芋からでも十分にイヌリンは摂取できますが、毎日定期的に摂取することを考えると、現実的ではなくサプリメントという選択肢もありなのではないでしょうか。
まとめ
今回は、生で菊芋を食べる場合とサプリメントで摂取する場合を比較してきました。
簡単に摂取することができますし、調理も容易です。
そのため、毎日でも摂取したいところですが、仕事や家事をしながら定期的に摂取するのは難しいでしょう。
特に忙しい時期になると、ラーメンやカレーなどの糖質の多い食生活が中心になる人も多く、血糖値が上がりやすくなります。
血糖値の急激な上昇は、鬱などの原因にもなると言われており、そのためにもイヌリンは非常に有効です。
是非、定期的にイヌリンを摂取するためにも、バランスよくサプリメントを摂取してほしいと考えています。